usotsukikun

インターネットに幸あれ

ここはインターネットのゴミ箱

本当にあった怖い話(笑)

それはまだ、私が二十歳のころ……

それはまだ、私が二十歳のころでした。

その日、私は夜行バスで東京から帰ってきました。

終着駅に着いた時間はまだ日も登らないような薄暗い時間帯でした。

私は狭い四列シートでくたくたになった体を引きずるように、駅のホームへと歩いていました。

家に帰ってもうひと眠りするかな、なんて考えていたその時でした。後ろから男の声がしたのです。

ちょっと、よろしいでしょうか……

「ちょっと、よろしいでしょうか……」

男はそう言って、申し訳なさそうな顔で私を見ていました。

グレーのジャケットに、白髪交じりのグレーの髪。男からは、どことなく紳士的な雰囲気が感じられました。

「実は、駅の工事をしているものなのですが、帰りの電車賃が足りなくて帰れないのです……」

男はそう言いました。

困っている人がいたら助ける。小学校のころから教わっていたことです。私は自分の財布を広げました。

「すみません、今、細かいのがないんですが、1000円札でいいですか」

男は、驚いたように目を丸くしました。

「ありがとうございます!これ、私の連絡先です」

男は、名前、住所、電話番号を書いた紙を私に渡しました。

「明日の12時に改札前で待ち合わせましょう、その時にお金はお返しします」

男はそういうと、駅の連絡通路の方へと消えていきました。

私は、眠い目をこすりながら、男の背中を見ていました。

男が見えなくなると、私は人助けをしたという充足感に満たされながら、帰路につきました。

約束の時間

次の日のことです。

私は時間通りに待ち合わせ場所へと向かいました。

しかし、待てども、待てども、男は来ませんでした。

私は、心配になり、男の連絡先へと電話をしました。

"プルルル…プルルル…おかけになった電話番号は、現在使われておりません"

私の頭の中は、真っ白になった。

あの男は一体、どこへ消えてしまったのだろうか……。

そして、私の1000円はどこに行ったのだろうか……。

 

ツーっと、私の背中に冷たい汗が一筋垂れた。

まとめ

駅で電車賃を求められたときは、まずは疑いましょう。

電車賃詐欺防止に幸あれ。